相続放棄をお受けするとき、その理由としては、債務超過というものが一番多いです。
その次に多いのが、疎遠である、関わりたくないから、といった理由で相続放棄される方です。
長年、下手したらご依頼者が小さいときにご父母が離婚され、全く音沙汰なかったのに、急に遺産相続手続きに協力してほしいと手紙が届いたというケースも結構多いのです。
今回は、10年以上疎遠となっていて、親御さんの関係で別の相続手続きにかかわるところで、協力の連絡があり、初めて親御さんが亡くなったことを半年以上経って知ったということです。
今回は、被相続人も放棄される方も日本の方で、シンプルな手続きですが、ご自身ではできないと不安を抱えられていたので、ご依頼されてお帰りになるときに、ほっとされているご様子が印象的で、一日も早く手続きを完了できるよう、全力尽くそうとその安堵の表情をされたとき思いました。
毎日、本当にさまざまな相続のご相談を頂きますが、同じように見えて同じご相談はまずないですね。
その方それぞれ事情を抱えられていて、そこを理解しつつの手続きの進め方を決めるのが重要。