相続登記に特化した専門家。
大阪市福島区にあります悠里司法書士・行政書士事務所 代表の司法書士前川です。
相続手続きと一言で言っても、何の相続手続きかによって依頼すべき専門家は異なります。
たとえば、相続による車の名義変更については、行政書士。
相続人間で争いがあって、裁判を想定に入れている場合は、最初から弁護士に依頼するほうが望ましい。
相続が発生して、その後の準確定申告や、相続税の申告手続きは税理士。
そして、不動産の相続による名義変更手続き(相続登記)は、「司法書士」です。
今進めている相続登記の案件で、協力を求めている相続人のお一人から、「自分の関係の弁護士に相談したらそんな書類はいらないと言われたが?」
というご連絡をいただきました。
もちろん、必要なためお願いしている経緯があったものの、ご連絡をいただいたからにはもう一度書類を精査してみようと確認しても、やはり必要なケース。(また後日詳しい情報UP予定)
再度連絡の上、その旨を伝えると、弁護士は、取り合えずなしで登記申請を出せ、などと言われたとのこと。
本当に適当な対応をするんだなぁという感じ。
相続人の方は、違う法律専門家が別々のことを言えば、誰の言葉を信用したらよいかという気持ちになってしまうのは仕方ありません。
他に懇意にしている法律専門家がいればその人に聞いてもらえばいいのですが、そんな人もおらず。
本当は、そんなこと言いたくなかったのですが、相続人の方の不安を取り除くには仕方なく、法務局に確認してもらうように伝えました。
「ダメだったら出せばいい。」的な適当な案内をするのはなんて無責任なことだろうと思います。
登記実務を知らない、それ以前に基本的な相続に関する法律を知らない弁護士もいるんだな~と驚きでしたが、おそらく知識どうこうではなく、前提情報をご相談者から得ようとしていないと判断できます。内容を聞けばそんな間違えた情報を伝えるはずありませんレベルの話ですので。(相続の順序により、必要となる書類が異なる、そこが関係した一般的には少し複雑だが、弁護士や司法書士には間違えないようのないレベルのものです)
ご相談者の立場になって応えるということは、サービス業の基本です。
が、自分が立派な法律専門家で、自分の意見や、やり方が絶対、と思っている人には何を言っても、必要な情報は届かず、聴きたい情報はもらえません。
とはいえ、わたしにとっては、捺印をしてもらえないと困る直接のご依頼者が大切で、どうやったらスムーズに捺印や必要書類をいただけるかということしか頭にありません。
直接的に依頼してもらっている人ではないので、なんとも歯がゆいですが、納得してもらい、一日も早く無事に解決できればと願っております。
餅は餅屋にご相談いただくことをお勧めします。
また、いくら難関資格の法律専門家でも、ご相談者に親身に寄り添わない法律専門家は選ばないことも非常に重要です。
今は情報を自分で得る手段がたくさんありますので、ご自身で弁護士や司法書士などの専門家を選ぶことも可能です。
どの法律専門家でも、親身になってくれる人、逆におごり高ぶって、一方的な知識だけを押し付けてくる人は存在します。
ご自身で法律専門家を選べる時代ですので、ぜひ、情報をご自身で確かめ、弁護士でも、司法書士でも、税理士でも、誰でもご自身できちんとその道のプロ&人間性で選ばれることもご検討いただければと思います。
司法書士 相続|相続登記.net 大阪 代表 司法書士・行政書士まえかわいくこ